なんとなく通じる「桑田語」の魅力 スージー鈴木さんが語るサザン論

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聞き手・伊藤良渓、大宮慎次朗

 サザンオールスターズがデビューした1978年。僕は大阪の小学校に通う6年生でした。

 出会いは深夜ラジオから流れてきた「勝手にシンドバッド」。日本語か英語かわからない独特の発音は当時、聞き慣れないものでした。

サザンオールスターズが2023年にデビュー45周年を迎えます。長く愛され続ける理由は何なのか。音楽評論家・スージー鈴木さんがその魅力を語ります。

 「今 何時?」の部分なんて、うちの6年2組では「いまちまち」が公式見解になったくらい。

 でも、メロディーやリズムに合った言葉を、洋楽っぽく歌うのが画期的でした。

 《桑田佳祐さんの生み出す独特の歌詞を、音楽評論家のスージー鈴木さんは「桑田語」と呼びます。「桑田語」のすごさについて、あまり語られていないのでは――。そんな意識から2022年、「桑田佳祐論」を出版したというスージーさんにサザンの魅力を聞きました》

「誘い涙の日が落ちる」「胸さわぎの腰つき」って何?

 実はサザンの歌詞の世界には…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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