有明海水族館ものがたり㊦
「ヌマムツはヒレの先端がオレンジ色で、カワムツのヒレは全部黄色。じゃあ、あれは?」
福岡県柳川市の「やながわ有明海水族館」。高校3年生の館長、亀井裕介さん(18)が水槽の川魚を指して問いかけると、大牟田市から訪れた吉永伊織君(小学5年)が答えた。
「ヌマムツだあ」
「正解、ヒレで分かるね。魚が好きなら、子ども職員にならない? 生き物のお世話をする仕事だよ」
「やりたい!」
吉永君は即答した。
子ども職員は、生き物ヲタクや館の担い手を増やそうと、約2年前に亀井さんが始めた制度。受け付けや魚の世話などを手伝う代わりに、入館料が無料になる。今は小学生から高校生の十数人がメンバーだ。
隣県の佐賀市から通う真崎孝…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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