はき古すうちに濃紺が虹色に変わっていく不思議なジーンズ。4年前に工場が水害に見舞われ、100本のみを残してこの世から消えかけた幻の品が、この春に復活を遂げた。岡山県の山あいの小さな縫製会社が生み出した独自の製品、そして再生産を実現させたものとは――。
「レインボー」と銘打ったデニムをつくっているのは岡山県津山市の「内田縫製」。国産ジーンズブランドの下請けをしながら、6年前からはオリジナルブランドを手がけるようになった。
ブルージーンズの生地は、白い糸を染料のインディゴで藍色に染めた縦糸と、染めていない横糸で織る。縦糸は糸の中心まで染まりきっていない。はいているうちに表面が擦れて白っぽくなっていく。
一方のレインボー。
新品は一見、ふつうのジーンズと変わらないが、製法に秘密が隠されている。
レインボーの縦糸は白い糸を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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