宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、探査機「はやぶさ2」が7月11日午前11時ごろ、小惑星「リュウグウ」に2度目の着陸をすると発表した。人工クレーター近くから、世界初となる地下の砂や石の採取をめざす。
発表によると、着陸場所は今年4月、金属の塊を撃ち込んでつくった人工クレーターの近く。地表には、機体に接触する恐れがある高さ60センチ超の岩があるため、安全に近づける着陸方法の検討を続けていた。
計画では、はやぶさ2は10日の昼ごろに高度20キロから降下を開始。事前に投下している目印を目標にレーザーで高度を測りながら降下し、11日午前11時ごろ着陸するという。
着陸は数秒間。「サンプラホーン」と呼ばれる装置から弾丸を撃ち込んで、舞い上がった砂や石を採取して上昇する。
付近には、クレーターを作った際に噴出した地下の砂や石が積もっているとみられる。地下の砂は、太陽光などで風化してしまう地表の砂と異なり、太陽系が誕生した46億年前の頃のままの水や有機物を含む「新鮮」な状態とされる。
はやぶさ2は、大きな岩などを検知すると、危険を避けるため着陸を中止して緊急上昇をする可能性もある。その場合、7月末に再挑戦するか検討するという。(石倉徹也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment