ひきこもり、就労支援の前に必要なこと 生きてもいいと思えない人へ

 大人のひきこもり当事者のサポートに向け、多くの団体や自治体は就労支援を掲げています。一方、NPO法人「ウィークタイ」(大阪府吹田市)は、「居住支援」を始めました。なぜでしょうか。

 「実家で寝るよりもぐっすり眠れました」。4月中旬の朝、大阪府豊中市の民家に泊まった男性(48)は、同NPO代表理事の泉翔さん(36)にそう話した。

 この民家は同NPOが当事者用のシェルターとして運営している。3部屋に計5人が寝泊まりできる。現在は試験段階で、今夏から本格的に運用を始めるという。

 同NPOが開く当事者の集まりに来る人は、たいてい同居家族がいる。しかし、家族との関係が悪い人も少なくない。コロナ禍で家族の外出も控えられた。「せっかくNPOや行政の支援を受けて少し元気になっても、家に帰ると再び精神状態が悪化したケースがありました」と泉さん。

泉さんの活動の原点には、不登校だった学生時代の仲間たちの窮状がありました。記事後半では、当事者の「生きてもいいと思えないという苦しみ」について語ります

 「このままだと自分が死ぬか…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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