おしゃべりを一切せず、無言で掃除をする風景が全国各地の小中学校に広がっている。「無言清掃」「自問清掃」「もくもく掃除」「黙働流汗清掃」など、名前は様々だ。いったい何のための沈黙なのか。
「音を制する」
「禅の里」として知られる福井県永平寺町の町立永平寺中学校。授業が終わると、全校生徒145人が掃除の持ち場へ。廊下や体育館の床にじかに正座し、黙想に入る。掃除の「心の準備」をする1分間だ。
掃除にほうきは使わず、水拭きをする。ひざをつき、無言のまま床を這(は)うように、ぞうきんで拭いて回る姿はまるで修行僧だ。上履きがキュキュッと鳴る音だけが室内に響く。
清掃は分刻みだ。基本の掃除に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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