ひとり親らを「助けたい。でも…」 コロナで支援者葛藤

 新型コロナウイルスの感染拡大は、ひとり親家庭や、不登校など困難を抱える子どもらを支援する団体にも影響を与えている。感染防止のために活動を縮小したり、人数を減らしたり……。感染のリスクが消えることはなく、不安や葛藤を抱えながら「手助けを必要とする人のために」と活動を続けている。

 4月16日、三重県桑名市。長引く休校で食費や光熱費がかさみ、生活が苦しくなったひとり親らが市総合福祉会館を訪れた。NPO法人「太陽の家」による「フードパントリー」。32世帯にレトルト食品やシリアル、菓子などが詰まった袋が配られた。次回は26日に予定しているが、「日々、状況が変わるなかで、このまま続けていいのか迷いもある」と理事長の対馬あさみさん(50)は胸の内を明かす。

 市内で運営する子ども食堂は3月から中止に。これまで夏休みなど長期休暇に実施していた食料品の提供を、月2回ペースで始めた。感染を防ぐため、仕分けのスタッフは数人にしぼり、マスク、手袋、アルコール消毒をして作業。予約制にして利用者が分散するよう工夫した。しかし、スタッフの中には、仕分けや準備のために集まって作業することをためらう声もあるという。

 対馬さんも3人の子どもを持つ…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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