高校生が青春を懸けてうどんを作っている。「吉田のうどん」で知られる山梨県富士吉田市の県立ひばりが丘高校うどん部だ。硬くて太い麺に馬肉、キャベツ、油揚げ。これに種類豊富な辛み「すりだね」が味に彩りを添える。地元スーパーのフードコートで時折出す店は、行列ができるほど。合言葉は「讃岐うどんを超える」。地元の味の知名度アップに今日も挑む。
「朝練」で仕込む100食分
市内には「吉田のうどん」を扱う店が約50店ある。10月の金曜日の午前8時半、校舎の一角でうどん部員7人がうどんの生地を作っていた。日曜日の出店に備えて100食超分、24キロの小麦粉から生地を作る。ジャージー姿の生徒もいて「朝練」のようだ。
小麦粉に塩水を混ぜる荒川和毅さん(2年)は、この道1年の「混ぜ」の専門家だ。部員9人の中でも力に自信があるといい、「鍋を回しながら混ぜるといい感じになるんです」。中力粉の定番「たけ」に加え、もちもち感と歯ごたえを出すため県産小麦の「金獅子」をブレンドする。
地元の味を継承・発信しよう…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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