ふるさと納税、稼ぎ頭のビール消えて… 花火大会や宿泊券の自治体も

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村野英一、土居恭子、岩堀滋、足立優心、小林直子

 応援したい自治体に寄付ができるふるさと納税は、年末になると「駆け込み寄付」が増える。豪華客船クルーズや宿泊ギフト券、返礼品を受け取れる自動販売機の設置――。神奈川県内の自治体も工夫を凝らし、あの手この手で寄付を増やそうとしている。(村野英一、土居恭子、岩堀滋、足立優心、小林直子

神奈川トップは南足柄市、今後に期待する返礼品は

 ふるさと納税の受け入れ額(寄付額)が県内トップの南足柄市。2021年度の寄付約29億2千万円のうち、市内にあるアサヒビール神奈川工場で製造されたビールが69%を占めた。工場から3カ月連続で届ける「スーパードライ定期便」などでここ数年、寄付額を大幅に伸ばした。

 ところがビール工場が23年1月に操業停止することが突然決まった。12月の寄付分については対応できる見通しだが、ビール製造の最終仕込みは今月で終わり、在庫がなくなると返礼品にできなくなる。来年2~3月には受け付けを終了する可能性があり、その分、来年度は市の歳入の減少が心配されている。

 ビールに代わる返礼品として…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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