ほぼ実物大の吊り革だ… 使い道に迷う名鉄キーホルダー

 名古屋鉄道が売り出したグッズが注目を集めています。その名も「吊(つ)り革キーホルダー」で、ほぼ実物と同じ大きさです。

税込み千円

 旅行商品や鉄道グッズを販売している「名鉄名古屋駅サービスセンター」。

 そこで今月1日に発売されたのが吊り革キーホルダー(税込み千円)です。

 輪っか部分の大きさは直径10.5cmと、名鉄の車両で使われている同型のものより1cm小さいだけ。ベルト部分は幅25mm、厚さ3mmとまったく同じです。

 売り場には、こんなキャッチコピーのポップが貼り出されています。

 「もう鍵は失(な)くさない。否、失くせない、だって、こんなに大きいんだもの」

 キーホルダーとして役に立ちそうもないこの商品。ツイッターで紹介されると「欲しいかも」「コロナで現金収入が減ってるらしいから」といったコメントが寄せられ、話題になっています。

担当者に聞きました

 「新型コロナウイルスの影響でイベント開催がままならない中、お客様やファンの方々にクスッと笑っていただけるものを、と企画しました」

 そう話すのは、営業推進課の主任・中森拓さんです。

 キーホルダーとしては大きすぎて使い勝手が悪いことを承知の上で商品化。

 「鉄道会社といえば『鉄』という文字からもお堅いイメージがあるだけに、一歩踏み出してみようと企画しました」

 キーホルダー以外にも自由に楽しんでもらいたいそうですが、本物の吊り革のようにどれくらいの重さまで耐えられるかは試験していないため、ご注意くださいとのこと。

 期待以上に売れていることについては「直接お会いできなくても、つながっていることを実感できてうれしいです」と話していました。(若松真平)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment