沖縄県警は29日、米海兵隊キャンプ瑞慶覧(北中城村など)所属の曹長ジョセフ・エレスミラット容疑者(38)を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。
沖縄の米軍基地内で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生する中、21、25日にも酒気帯び運転容疑で米兵が逮捕され、日本政府や県は米側に対し繰り返し綱紀粛正を求めていた。
県警によると、エレスミラット容疑者は、前夜に酒を飲んだと話す一方、「(運転時は体内に)酒が入っているとは知らなかった」と容疑を否認しているという。逮捕容疑は29日午前7時10分ごろ、北中城村の県道で酒気を帯びて車を運転していたというもの。県警が検問中に酒のにおいがしたため調べたところ、呼気からは基準値の2倍以上のアルコールが検出された。
米海兵隊キャンプ・ハンセン(金武町など)でのクラスター発生は17日に判明し、15~28日で計277人に拡大。オミクロン株については、ハンセンで働く日本人基地従業員ら9人の感染が確認されたほか、ハンセンとは別の基地関係者の感染も判明。28日には沖縄県内で初めて「市中感染」も発覚した。県は、基地の感染が広がった結果、市中感染に至ったとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル