まるで「金銀銅」の五輪のメダルがそろったかのような色をした3匹のオニオコゼが、三重県志摩市の水族館「志摩マリンランド」で展示され、来館者の注目を集めている。
志摩マリンランドによると、オニオコゼは、日本近海の比較的浅い岩礁帯や砂泥底に生息する。通常は砂や岩のような茶色だが、色彩が変異し、黄色やオレンジ色になることもある。
今回展示されている3匹のうち、金色の個体は2013年11月に志摩市周辺の海で地元の漁師が捕まえ、志摩マリンランドに運ばれてきた。元々はオレンジ色だったものが、「2年くらいかけて徐々に色素が薄れていき、鮮やかな金色になった」と和田由梨香飼育員は話す。
銀色の個体がいつ運ばれてきたのかは不明だが、和田飼育員は「これが一般的なオニオコゼの色に近い」と言う。銅色の個体は18年10月に運ばれ、最初はくすんだ黒色だったが、徐々に銅色に近づいたという。
志摩マリンランドは施設の老朽化のため、3月末で営業を休止する。3匹はそれまで展示される予定だ。問い合わせは志摩マリンランド(0599・43・1225)。(安田琢典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル