まるで聖火、美しい手巻きずしの裏に数学 ミツカン考案

 デザインの美しさにこだわった手巻きずしを――。ミツカンが、聖火リレーのトーチ型に仕上がる手巻きずしの形を考案した。のりの切り方やすし飯、具材の配置を考えた業界初の「シート」も公表している。

 のりの形に注目し、デザインを専門とする千葉工大、佐藤弘喜教授の監修を受けた。山なりカーブの「サイクロイド曲線」を実現することが手巻きずしの美しさを際立たせるという。円を直線上で転がしたとき、円上の定点が描く軌跡をたどった曲線で、神社建築の屋根にも使われる。

 この曲線を施したのりで手巻きをつくると、円錐(えんすい)を逆さにした形になる。すし飯がのぞく断面はしずく状だ。すし飯は手前が低く、後ろにいくほど高い。黒いのりと白いすし飯、具材のコントラストが映え、「誰もが美しく巻け、おいしさを楽しめるデザインになる」(広報)という。ミツカンは「サイクロイド手巻き寿司(ずし)」と名付けた。

 自社サイト(http://www.mizkan.co.jp/sushilab/temaki_gannen_pj/)でエピソードを公開。のりの切り方、すし飯と具材ののせ方を指南するシートも無料でダウンロードできる。(山本知弘)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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