大規模な再開発が続く東京・渋谷で、1日からJR埼京線ホームが山手線ホームの隣に移った。街の中心部から離れ、「南渋谷駅」とも揶揄(やゆ)されてきたが、いくつもの課題を乗り越えて移設が実現。他路線との乗り換えの利便性も高まった。
1日朝、新しい埼京線ホームから地下5階にある東急東横線のホームまで記者が歩いた。中央東改札からエスカレーターを使い、所要時間は5分弱だった。一方、埼京線から山手線への乗り換えは2分。3日前はそれぞれ7分半と4分かかったので、2~2分半ほど短縮されたことになる。
さっそく新しいホームを使った東京都品川区の会社員男性(36)は「今までは結構歩いたが、すごく使いやすくなった。発車2分前に改札を通っても間に合いそう」と歓迎した。
渋谷の埼京線ホームには、北関東と横浜方面を結ぶ湘南新宿ラインや特急「成田エクスプレス」も止まる。これまでは山手線ホームから国道246号を挟んで南に約350メートル離れた場所にあり、東急線や京王井の頭線、地下鉄各線の駅とも距離があった。大きな荷物を持って行き来する成田エクスプレスの利用者も多く、「不便」との声はかねて強かった。
この場所にホームができたきっ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル