飲食店や商業施設が軒を連ねる東京都大田区の蒲田が街ごと異世界へ飛んでしまう――。そんな設定の漫画「異世界蒲田」が電子書籍で配信中だ。原作を担当するのは、お笑い芸人の田所仁(じん)さん(40)。蒲田に40年住み続ける「蒲田芸人」が描く物語とは。
主人公のタウン誌新人編集者の八島さくらは蒲田を取材中、突然強い光に包まれ、竜やモンスターがいる異世界に街ごと飛ばされてしまう。だが、蒲田の人たちに動じる様子はない。慌てふためくさくらの前に、とある王国の女性騎士団長が現れて……。
かまたえん、京急蒲田駅も登場
漫画は、いわゆる「異世界モノ」と言われるジャンル。蒲田と王国が突如つながった世界で物語が展開する。そんな中、蒲田駅に直結する屋上広場「かまたえん」の観覧車や京急蒲田駅など実在するスポットが登場し、リアルな街並みが描かれる。さくらと、次々と現れる個性豊かなキャラクターたちとの軽妙なやりとりが笑いを誘う。
原作の田所さんは、お笑いコンビ「ライス」でネタ作りを担当。コント日本一を決める大会「キングオブコント2016」で優勝を果たした。生まれも育ちも蒲田。現在も住み続けていて、地元の魅力を発信する「蒲田芸人」としても活動している。
田所さんは「蒲田の実際の話…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル