佐藤常敬
日本原子力研究開発機構は14日、廃炉作業中の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉などから核燃料を取り出す作業を終えたと発表した。廃炉の第1段階の主要作業だった核燃料530体の取り出しが終わった。
原子力機構によると、13日夜、原子炉と隣接する炉外燃料貯蔵槽から核燃料124体を水の入ったプールに移す作業が終わった。
もんじゅの廃炉工程は約30年で4段階ある。第1段階の核燃料取り出しは2018年8月に開始。原子炉と貯蔵槽で冷却材のナトリウムに漬かっている計530体の核燃料を洗浄し、水の入ったプールに移した。原子力規制委員会の審査を経て、取り扱いの難しいナトリウムの抜き出しをする第2段階は、23年度開始の見込みだ。
14日、同機構と文部科学省の担当者が市役所を訪れ、池澤俊之副市長に作業完了を報告した。(佐藤常敬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル