東京23区や横浜市、さいたま市などの多くの公立小中学校で31日、終業式があった。新型コロナウイルスの影響で夏休みが短縮され、例年より10日ほど遅い。8月に入っても授業が続く学校もあり、子どもたちは異例の夏を過ごす。
杉並区立桃井第二小では、感染対策のため、終業式を体育館や校庭ではなく、各教室にある大型モニターを通して行った。臨時休校による授業の遅れを取り戻すため、夏休みは8月23日まで。硲寛校長は「いつもよりずっと短い。すぐに終わるので計画をしっかり立てましょう」と呼びかけた。
5年の柴田将吾さん(11)は「休校明けから6時間授業だったり、宿題が多かったりして休む間がなかった。終わって、ほっとしている」と疲れた様子。太田樹凜さん(10)は「夏祭りの輪投げとかイベントが中止になってさびしい。休み中も友達と出かけにくいから、オンラインでおしゃべりしたい」と話した。
文部科学省の調査では、コロナ禍で休校した自治体のうち9割以上が、小中学校の夏休みを短縮。夏休みの日数で最も多かったのが「16日」で、15日以下の自治体と合わせ全体の5割に上る。(矢島大輔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル