障害者と職員ら45人が殺傷される事件が起きた「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で東京パラリンピックの採火式を行うことを遺族らが反対している問題で、本村賢太郎市長は20日の定例会見で、「場所の変更も含めて総合的に判断する」と述べ、従来の姿勢にこだわらない見解を示した。遺族や家族らに手紙を出しており、意見を踏まえて最終決定するという。
本村市長は定例会見で「市のトップとして、当事者やご家族に寄り添う気持ちが足りなかった」と謝罪。同園での採火は市長自身が提案したという。
遺族の代理人弁護士や負傷者家族が再考を求める文書を提出したことを受け、市は17日にあった利用者の家族会役員会や遺族らへの手紙を通して、事件の風化を防ぐ思いから採火場所として選び、実施する場合は厳かに行う方針などを説明したという。遺族には26日ごろを期限に、任意・無記名で意見を求めているという。(岩堀滋)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル