ゆうちょ銀行は3日夜、同行のデビットカード「mijica(ミヂカ)」の会員サイトの利用を停止したと発表した。不正なアクセスがあり、個人情報が盗まれた恐れがあることが同行の調査で判明したため。ミヂカの利用者は約20万人に上る。
専門チームが過去約2カ月分のデータを調べ、7月28~30日、8月1~4日、同14~20日、9月9~13日の各期間で、不正アクセスがあったと判断した。詳細は確認中だが、ログイン失敗の件数が平常時と比べて100~800倍になっていたという。
会員サイトにログインすると、名前(漢字・カナ)、生年月日、カードの番号下4ケタと有効期限といった個人情報に加え、買い物などの履歴が閲覧できるようになる。送金機能もあったが、利用するにはカードの裏面に記された番号も必要になる。
同行は今後、不正取得された恐れのある個人情報の範囲や規模について調査を進める。情報流出による被害があった場合は、全額補償するとしている。ミヂカでは送金機能を悪用したゆうちょ口座からの不正引き出しが多数発覚。送金機能は9月16日から停止していたが、不正防止策や被害公表の遅れなどで被害を拡大させたことが批判を浴びている。(藤田知也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル