ゆっくり歩いて育てた輪島の七面鳥 苦境救った全国の「ファン」たち

 能登半島地震から1日で3カ月を迎えた。被害を受けた石川県輪島市に、「阿岸(あぎし)の七面鳥」としてブランド化に成功し、生産者として有名な男性がいる。地震の被害に遭ったが、現在は出荷を再開し、名古屋市フランス料理店でも味わうことができる。「七面鳥を食べ、能登の復興を全国に知ってほしい」と願う。

鶏舎内はそっと…品質高める工夫の数々

 曹洞宗・総持寺祖院などで知られる輪島市門前町の山あいに大村正博さん(72)の鶏舎はある。七面鳥約180羽を1人で手間と愛情をかけて育てる。その味はおいしいと評判だ。

 飼育を始めたのは、35年ほど前のこと。地元の仲間と、七面鳥のすき焼き鍋を囲みながら、地域活性化について話していた。おいしくてどんどん箸が進む。「自分たちで育てて名物にできないか」と盛り上がり、1988年に七面鳥の生産組合を設立した。

 シイタケ栽培をしていた大村…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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