“ゆっくり”進む台風14号 あす東日本に最接近(テレビ朝日系(ANN))

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台風14号は、四国沖をゆっくりとしたスピードで進んでいて、各地で影響が出始めています。鹿児島県奄美大島では、男性(74)が乗っていたヨットが海岸に打ち上げられました。ヨットが海上で故障したため、男性は11日間、漂流していて、台風14号の強風にあおられて、海岸に漂着したとみられています。 台風14号の予想進路に近い、東京の八丈島では雨が激しく降り続いていて、48時間雨量が450.5ミリと観測史上1位となっています。避難所には、新型コロナウイルス対策として、世帯ごとにテントも用意されました。
 八丈町役場・奥山拓総務課長:「今後200~300ミリ降る予想がされているので、十分な雨対策を取っていきたい。新型コロナも大切なんですけど、今後は雨の状況で土砂災害を防ぐように対応していきたい」 和歌山県新宮市では、降り始めからの雨量が200ミリを超えました。南紀白浜空港では全便が欠航。
期待していた観光客も、キャンセルが続いているそうです。
 白良荘グランドホテル総支配人・福井信行さん:「東京が10月1日からGoToで来られるようになって、その時点で予約も入っているが、東京から来るお客様も当然、飛行機がキャンセルになったので、キャンセルになりました」
偏西風が北に位置しているため、その風に乗ることができず、台風14号はゆっくりと進んでいます。スピードが遅いということは、影響が長引くことを意味しています。
 和歌山県白浜町の漁師・辻照幸さん(54):「秋の台風で一番怖いのはスピードが速いことだけど、今年の台風はあまり速くないみたいでね。今回は気象庁でも偏西風は上の方に来ていると。それが一番厄介ですね」 去年の爪痕が今も残る千葉県鋸南町も強風域にかかるとみられます。鈴木一夫さん(71)は、まだ修復中の家で、93歳の母親と台風が過ぎ去るのを待つといいます。
 鈴木一夫さん:「結局、手が回らないから(修理を頼んだのは)九州の業者。あれ見てみ、まだ瓦も(補修)やってないだろ」「(Q.固定されていないが?)やっぱり心配。そうかといって直せとも言えない。よその家だから」
 母・なかさん:「(Q.少しでもそれてほしい?)そうそう」
 鈴木一夫さん:「一回被害に遭うと、風の音がしてもやばいなって」 千葉県流山市の農家も、去年の台風15号でビニールハウスを飛ばされる被害を受けました。
 森田農園・森田昌さん(28):「(去年の台風前は)もう3棟あった。葉物野菜があったのが、全部吹き飛んでしまった」
森田さんの農園はカブやナスなどが中心で、今が出荷時期にあたる野菜も数多くあります。去年のことがあるだけに、対策にはいつも以上に神経を使っているといいます。
 森田農園・森田昌さん:「台風さえ来なければ、この作業要らないんですよ。(野菜にとっては)大事な時期がいっぱいあって(対策を)やっておいて間違いはないので(台風が)あまり強くなくてもやるかやらないかは大事だから。品質に影響しちゃいますしね」 台風14号は現在、西日本に接近していて、今後、列島を沿うように進んでいく予想です。週末にかけて太平洋側を中心に大雨や暴風に警戒が必要です。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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