関謙次
名古屋市交通局は26日の市議会本会議で、市営地下鉄東山線の車内にデジタルサイネージ(電子看板)を設置することを明らかにした。2023年度から順次稼働させる。電車の車内広告は中づり広告などの紙媒体からデジタルへと需要が移っているといい、収入確保をめざす。
交通局によると、1車両につき3台、ドア上のスペースに設置する予定。24年度には東山線全48編成(1編成6両)のうち21編成に導入する。駅構内への設置は進めてきたが、車内へは全線で初めてとなる。手塚将之市議(名古屋未来)の質問に答えた。
交通局は約5年前にも車内への導入を検討したが、採算が取れないとみて見送っていた。一方、設置を進めた首都圏や関西圏の地下鉄ではデジタルの広告収入が伸び、紙の不振を補い始めているという。東海圏の広告会社からも導入を求める声が出ていた。
名古屋市営地下鉄の全体の広告収入は、19年度の約31億2千万円から、コロナ禍も受けて20年度は約24億6千万円まで減少した。車内の広告スペースは空白が目立つようになり、対策を検討していた。(関謙次)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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