新型コロナウイルスの影響で全国で唯一、独自の飲食店への営業時間短縮要請が続いていた沖縄県で1日、要請が解除された。解除は3月末以来となる。
沖縄県では、緊急事態宣言の解除後も、独自の要請として10月末まで飲食店に酒の提供を午後7時(認証店は午後8時)、営業を午後8時(同午後9時)までにするよう求めていた。
那覇市の30代の男性会社員は解除に合わせ、2日前に行きつけの居酒屋に予約を入れた。時短要請中は仕事が終わる時間帯には多くの店が閉店し、飲みに出られなかった。「やっとゆっくり飲める。色んなお店に顔を出したいです」と笑顔を見せた。
那覇市の国際通り近くにある居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」。各地の泡盛がそろうこの店は、以前は午前0時までの営業だったが、緊急事態宣言中は休業し、その後の時短要請にも従ってきた。店主の長嶺哲成さん(58)は「長かった。ほっとした気持ちです」と胸をなで下ろす。ただ、宣言期間が長く、外食をしない客が増えているとも感じるという。客が戻ってくるかは「始めてみないとわからないですね」と不安もにじむ。
沖縄県は1日、新たに1人が新型コロナに感染し、4人が9月22~24日に死亡したと発表。1日当たりの新規感染者としては今年最少だった。県は11月中の会食は4人以下、2時間以内などの協力を引き続き求めている。(前田健汰、光墨祥吾)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル