れいに見せたかったビデオ 君の優しさと、家族の約束を胸に生きる

 石川県穴水町の高田羚善(れい)さん(10)は、「シャイながら、めちゃくちゃ優しい」小学生。

 ひとりぼっちの子がいたら「一緒に遊ぼう」と誘う。

 いじめられている子を見たら「いじめ、だめやよ」と助けに行く。

 自分をいじめた相手でも、仲間はずれになっていたら「遊ぼう」と誘う。

 幼い頃から母方の実家で、母や伯父、祖父母の愛情に包まれて暮らしてきた。

 元日は家族と初詣に行った後、自宅の1階で過ごしていた。

 2階では伯父の中島俊博さん(38)が、羚善さんのために、ユーチューブに投稿する動画を作っていた。

 動画には、海に向かう笑顔の羚善さんが映っていた。

 「ユーチューバーをやってみたい」。そう願う羚善さんを驚かそうと、内緒で3年近くかけてホームビデオを編集。この日にようやく完成した。

 知人だけに公開して喜ばせるはずだった。しかし、羚善さんが見ることはなかった。

 元日に起きた能登半島地震は、多くの人の大切な家族を奪いました。羚善さんを喜ばせようと伯父と母が作ったユーチューブ向けの動画は、記事後半でご覧頂けます。

 夕方。2階の自室にいた中島…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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