新型コロナウイルスの感染者が全国で唯一確認されていない岩手県で、わんこそば事業者への経済対策が決まった。盛岡市議会の22日の臨時会で、わんこそばを提供する事業者3社に一律100万円を支給する補正予算案が可決された。一方、同じく「盛岡三大麺」の冷麺とじゃじゃ麺は対象外となった。
市議会の全員協議会では、経済対策の対象について疑問の声もあがった。
ある議員は「わんこそばをやっているところは他のメニューも出している。一方、盛岡駅前のじゃじゃ麺屋は客がほぼゼロという話も聞いた。差をつける必要はないんじゃないか」と指摘。これに対し、市の担当者は「わんこそばは観光客の利用が中心で、地元消費が極端に少ない。(客の近くで給仕がそばを入れるため)感染症対策をしながら事業を再開するのが難しいということもある」と説明した。
市は県外に在住し帰省できないでいる市出身の大学生などに対して、盛岡三大麺の詰め合わせを送る支援策も打ち出した。(藤谷和広)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル