4月にあった東京都八王子市議選で、市選挙管理委員会が作製した投票を呼びかける啓発ポスターをめぐり、市の第三者委員会は1日、「ポスターは男女共同参画に反していない」とする意見をまとめた。ポスターにはご当地アイドルの女性2人が起用されており、「男性と女性がバランスよく登場していない」などとして住民が苦情を申し立てていた。
第三者委は一方で、選管委員4人が全員男性であるのは男女共同参画の観点から問題がある、との付帯意見もつけた。
ポスターは、八王子を中心に活動する女性アイドル「8(エイト)princess」の2人が両手でガッツポーズし、「てか、選挙行くっしょ?」と呼びかける。黄色やピンクといった明るい色が用いられたデザインで、市選管によると、約4千枚を駅の連絡通路に貼ったり、自治会に配ったりした。
これに対し、元市議ら住民女性4人が4月、市男女共同参画推進条例に基づいて、苦情を申し立てた。2003年に国がつくった「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」を引用した上で、男女双方が想定された表現ではないなどポスターには問題が多いと主張。「『人寄せパンダ』かのように、人目を引くアイキャッチとして女性を使っている」と訴えた。
4人は「若い女性がかわいい容姿や美しさを期待されている、という偏った女性像を発信している」とも指摘。「選挙行くっしょ?」という文言も「若い女性がこういう話し方をするというメッセージを公的機関が発している」と批判していた。
「男女共同参画に反しない」とした第三者委。「個性を持ったタレントとしての起用で、若い女性だからではない」などの意見が出ました。ただ、有識者からは別の指摘も。
一方の市選管は、他の世代と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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