アウトドアな町を宣言し生まれたにぎわい 過疎は食い止められたか

【動画】仁淀ブルーに魅せられて=高橋宣之さん撮影

仁淀ブルーを見るには、どう行けばいいですか」

 仁淀川上流にある高知県仁淀川町の役場には2011年夏、NHKの番組「仁淀川 知られざる青の世界」などをみた人から問い合わせが殺到した。林業と茶栽培が主な産業で、役場の観光担当は産業建設課の2人だけ。それも地域の祭りや神楽のPRが仕事だった。

 「川がきれいなのは当たり前。観光資源になるなんて思わなかった」と古味実(こみみのる)町長は振り返る。夏になると川に飛び込み、アユを突いて育った古味には意外だった。

 町内にある安居渓谷の「水晶淵」や、中津渓谷の「雨竜の滝」に観光客が押し寄せた。交通整理が必要になった。

 県や流域6市町村が参加して「仁淀ブルー観光協議会」が15年に発足した。それにあわせて、仁淀川町観光協議会も作った。

記事後半では、新たな政策を打ち出した自治体と、「人口」をめぐる話題を取り上げます。元アウトドア雑誌編集長は「地産外商」を提言しています。

 カヤックなどを楽しませる民間業者が誕生し、河原の利用をめぐる小競り合いも起きた。町は今年3月、観光条例を定め、観光業者に助言や勧告をすることができると明文化した。

 アウトドア大手、スノーピー…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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