アメリカ銃規制を訴え27年 天国に捧げた童話と16歳少女との出会い(中京テレビNEWS)

中京テレビNEWS

 5月25日、日本を訪れたアメリカのトランプ大統領。時を同じくして、アメリカへ向け、あるメッセージを送り続ける、日本人の姿がありました。

銃規制を訴え続ける夫婦 16歳少女との出会い

 愛知県名古屋市に住む、服部政一さん(72)、美恵子さん(71)。

 27年前、息子の剛丈さん(当時16)は、アメリカ留学中にハロウィンパーティーで訪問する家を間違え、住人に銃で撃たれ死亡しました。

 服部夫妻はそれ以来、「息子の死を無駄にしたくない」と銃規制を訴え続け、195万人分もの署名をクリントン大統領(当時)に渡すなど、積極的に活動を続けています。

 そんな服部夫妻のもとを、ある少女が訪ねてきました。エンゲルバート美愛さん(16)。アメリカ人の父と日本人の母をもつ高校生です。

 彼女はアメリカで、ある事件を目撃していました。

銃乱射事件を目撃 亡くした親友への思い

 2018年2月、アメリカ・フロリダ州の高校で起きた、銃乱射事件。19歳の元生徒がライフル銃を乱射し、生徒や教師ら17人が帰らぬ人となりました。

 その犠牲者の中には、美愛さんの親友、アリッサ・アルハデフさんも含まれていました。

「アリッサはまだ14歳で、未来にはいろんなことがあった。誰にもこんな気持ちになってほしくないから、こうやって活動して頑張っている」(エンゲルバート美愛さん)

 美愛さんは、「亡くなった親友の声になりたい」と、銃のない社会を目指し、活動を続けています。

募る「銃規制」への思い 後世につなぐ童話

 服部夫妻と、美愛さん。銃規制を願う、同じ思いを持つもの同士、世代と国境を越えて語り合いました。

 この「運命の出会い」を形にして、次の世代につなげたい。服部美恵子さんはあることをひらめきます。

「サポートになるか、最後の言葉になるか分かりませんけど、今の段階で残しておいた方が絶対いいなと思ったもので」(服部美恵子さん)

 服部美恵子さんが取り組んでいるのは、童話の制作です。書き上げたのは、この世界から、銃がなくなることを願うというストーリー。

 童話の挿絵は、愛知県あま市の中学生が描くことになりました。生徒たちは、服部夫婦の言葉にふれ、それぞれの思いを絵に込めていきます。

「アメリカでは、法律で銃を持って良いと決まっているけど、使い方によって、人の命が簡単に奪われてしまうと思うと、悲しい気持ちになります」(中学生)




Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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