溝脇正
海女たちがアワビの初採りを競い、豊漁と安全を祈って神社に奉納する「しろんご祭り」が8日、三重県鳥羽市の離島、菅島で開かれ、大勢の見物客でにぎわった。
1年でこの日だけ禁漁が解かれる白浜(しろんご浜)で、ホラ貝の音を合図に真っ白な磯着姿の海女13人が一斉に海に入った。
最初に採れた黒アワビと赤アワビのつがいは「まねきアワビ」と呼ばれる。20分ほど潜って手にした海女歴約40年の松村富江さん(53)は1年間、海女頭として敬われる。
「母が何回か海女頭をしていたので、自分もなれたらいいなと思っていました。うれしいです」と松村さん。
まねきアワビは、奉納役を務めた菅島出身の中村紗弥さん(22)が受け取り、島の白髭(しらひげ)神社に納めた。(溝脇正)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル