メジャーリーグ通算3089安打を記録して、現役を引退したイチロー。今後はマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして、野球に関わり続ける予定だ。 【画像】イチローのインタビュー風景 2月7日に開かれた日本学生野球協会の資格審査委員会で、「学生野球資格」を回復した。 日本のプロ野球やアメリカの大リーグでプレーし、自分で考える習慣やスタイルを貫いてきたイチロー。 学生野球とどう関わるつもりなのだろうか。誰もが気になるイチローの「次のキャリア」。ハフポスト日本版の単独インタビューで聞いた。 (取材・文:竹下隆一郎、浜田理央、撮影:渋谷純一)
イチローが描く「セカンドキャリア」は?
イチローは、草野球チームを率いて高校野球の強豪・智弁和歌山の教職員チームと対戦したり、アメリカで、51番のユニフォームを身につけて若手の自主練習に付き合ったりするなど、グラウンドにも姿を見せている。 「プロ野球の監督になるのか?」という問いには、引退を表明した記者会見では「(自分は)人望がないから無理」と否定しているが、野球界からも、日本のプロ野球やメジャーリーグで経験したことを「後輩たちに伝えてほしい」という声が上がる。 今後何を目指すのだろう? 「プロ野球に入る前の段階の高校生、大学生。彼らにどう関わっていくのか、関われるのか。ここには、大きな関心があります」 「特定の学校ではなく、時間が許せば全国の野球を見てみたい」 現役のプロ野球選手は、球界の規定により、高校、大学生といったアマチュア選手の指導をすることができない。 そのためイチローは引退後、さっそく学生野球資格回復の研修を受けて、2月に資格回復が認められた。今後は、高校・大学の野球連盟に指導者登録をすればさまざまな地域の学校でも指導ができる。
プロ野球選手は引退後、コーチや監督に就いたり、テレビのプロ野球中継の解説者になったりする道がある。飲食店を開くなど全く異なる職業に挑戦する人もいる。「人生100年時代」とも言われる中、スポーツ選手の「セカンドキャリア」は大きなテーマの一つだ。イチローはなぜ、アマチュア野球に注目しているのか。 そこには、こんなこだわりがある。 「プロに入る選手は一定のレベルで、一つの目標を達成しています。プロに入れば指導してくれる人たちもたくさんいます。しかし、その前段階の人を指導するプロ野球出身者は少ない。人がやっていないことをやってみたいという気持ちもあります」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース