東孝司
東京五輪聖火リレーで鳥取県を走る予定だったタレントのイモトアヤコさん、バルセロナ五輪マラソン銀メダリストの森下広一さんが参加を辞退した。県が22日発表した。県は沿道が「密」になると新型コロナウイルスの感染拡大につながる、との考えを大会組織委員会を通じて伝え、理解してもらったという。
県は今年3月から組織委に対し、ルートの短縮や式典の簡素化などについて交渉。その過程で、すでにリレーが実施された地域で著名人の周囲に人だかりができていたことから、著名人が公道を走るのを控えることも求めてきた。
平井伸治知事は会見で「2人の古里への熱い思いを感じた。感謝の気持ちでいっぱい。いずれこの感染が収まったとき、2人が古里の土を踏み、県民と触れ合う機会ができれば」と述べた。県の担当者は「ランナーをお願いしていた立場なのに、申し訳ない気持ちだ」と話している。
この件で平井知事が午前の会見で2人の辞退理由を明らかにしたが、午後になって県が改めて経緯を説明した。
イモトさんは伯耆(ほうき)町出身で、森下さんは八頭町出身。鳥取県のリレーは5月21、22日に開催される。(東孝司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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