米国のイルカ保護活動家リチャード・オバリー氏が2016年、成田空港で入国を拒否され、退去を命じられたのは違法と訴えた訴訟の判決で、東京地裁(森英明裁判長)は3日、オバリー氏の訴えを認め、国の処分を取り消した。
オバリー氏は和歌山県太地町のイルカ漁を題材にしたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」に出演したことで知られる。
国側はオバリー氏が15年に来日した際、入管にうその説明をして、東京で開かれた反イルカ漁イベントに参加したと指摘。「反イルカ漁運動の中心的存在であり、社会秩序を害する恐れがあった」と主張した。
だが、判決は「行き先などを具体的に説明しており、前回来日時に説明と異なる行動をしたことが、今回もうそと疑う事情にはならない」と指摘した。
判決によると、オバリー氏は1…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル