お洒落で上品なグレイヘアは大人の女性の憧れ!情報番組ではいつも的確な意見とともに、自身の想いを率直な愛あるコメントで聞かせてくれるフリーアナウンサーの近藤サトさん。「10万円あったら何に使う?」と質問をしたら、どんな答えが返ってくるのか興味津々だ。
「お勉強」という名の失敗をしながら見る目を磨く日々
「毎日欲しいものが変わるから困ったなぁ。今日なら宝くじとか、そのときの気分で選んじゃうから……!」
近藤サトさんが艶やかな声で気さくに話し出すと、色とりどりの花がパッと咲いたようにその場の空気が華やいだ。「うーんうーん」とずいぶん悩んだ末に出した答えは?
「アンティークの帯留めを買います!現代では再現出来なくなった昔の職人技や、昔生産されていた布や着物といったアンティークが好きです。断捨離をしているので、基本、物は増やさないようにしていますが、明治、大正、ヴィクトリア朝など100年ほど前のものがまだ残っていて、毎日インターネットで見ています。ただ古いものが好きというわけではなく、ちゃんと使える物がいいですね。」
アンティークは実店舗でも選ぶのに迷う。インターネットで品定めとなると、かなりハードルが上がるのではないか。
「インターネットは玉石混交。偽物を買ってしまい、良いお勉強をしたことが何度かありました。“やっちゃった!悔しい!”って思いましたが、だんだんと怪しいものや嘘がわかるようになってきました。だから失敗は必要だと思っています。今はしっかりとしたサイトを頼りに、海外の場合は“これいいな”と思ったら直接お店にメールして買います。そのやりとりが楽しい!結果的に個人輸入になるので、手続きがすごく面倒なことになりますけど。」
どうしても欲しいものは、手間を惜しまないバイタリティ溢れる近藤さんに、アンティークの魅力を聞いた。
職人技が光る超絶技巧の世界にうっとり……
「みんなが日常的に着物を着ていた時代は、着物を見る目が肥えていたので今とは比べものにならないぐらいレベルが高かったのです。今のほうが技術も進んでいると思いがちですが、当時のほうが技としては断然上。今はもう帯留めを使わない人が多いので、安く手に入ります。」
ときにスタイリッシュに洋装で、ときに着物でビシッとキメてテレビに登場する近藤さん。着物姿のときは帯留めに注目したい。
「帯留めは3センチぐらいの小さいものだから、アクセサリーと同じで3メートルも離れてしまうと何が付いているのかわからない。だから、テレビ出演のときに付けていても全然気付かれないです。でもそれでいいのです。“こんなの作れない!”っていう超絶技巧の世界が好きなので、自己満足だから!」
ご自宅ではタンスの引き出しに保管し、開けるたびにうっとりしながら見るそう。
「時計職人さんが使うような瞼に挟むルーペで技をじっくり見ています。当時の文化や作った人、使っていた人など、背景にあるストーリーに思いを馳せるのが好きです。」
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース