多田晃子
23日にインドネシアへの訪問を終えた天皇、皇后両陛下の様子について、側近は29日、約21年ぶりに両陛下一緒の公式な親善訪問が実現し、各地で温かく迎えられ、心に残る訪問になったことを「心からお喜びで、多くの関係者に深い感謝のお気持ちをお持ちだ」と明かした。
両陛下は帰国後、長女愛子さまに対し、同国で温かく迎えてもらい、心のこもったもてなしを受けてうれしかったというお気持ちや、同国がとても良い所だったということなどを伝えたという。
また訪問中、国事行為の臨時代行を務めていた秋篠宮さまから26日に皇居・御所で報告を受けた天皇陛下は、ジャワ島中部の仏教遺跡、ボロブドゥール寺院で自身が撮影したニワトリの石像の写真を手渡したという。
2008年に同寺院を訪れた秋篠宮さまがこの石像を探していたとの話を現地で聞いた陛下は、自らデジタルカメラで撮影し、説明者に「日本に帰って秋篠宮殿下にお見せすれば、必ず喜ぶだろう」と話していた。
28日に上皇ご夫妻にあいさつをした際には、ジョコ大統領夫妻やジョクジャカルタ特別州知事夫妻から預かった言付けを伝えるとともに、上皇ご夫妻の1991年の訪問や今回の訪問に関して和やかに歓談したという。(多田晃子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル