インドネシアを訪問中の天皇陛下は18日、日本が経済協力をしたプロジェクトの現場を視察した。ライフワークとして研究する水問題の関連施設では、熱心に説明に耳を傾けるなどしていた。皇后さまは体調を考慮し、ホテルで過ごした。
首都ジャカルタ北部にある洪水被害を防ぐための雨水排水施設「プルイット排水機場」は、一部が老朽化で機能不全に陥っていたことから、日本の無償資金協力により2012~14年に緊急改修などを実施。洪水被害の軽減に貢献した。
ジャカルタは、地形的条件から洪水被害が繰り返し発生。地下水の過度なくみ上げによる地盤沈下や、治水・排水対策の遅れなどにより甚大な被害を受けてきた。水問題を研究する陛下は、貯水池が果たす役割などを質問。地下水のくみ上げによって地盤沈下が進んで海水面より低い場所と、海水面の高さを見比べるなどしていた。日本の支援で改修された施設を見て「いいプロジェクトをやっていますね」という趣旨の話をしたという。
陛下はこれに先立ち、交通渋…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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