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新型コロナウイルスへの警戒が続くなかで、この冬、インフルエンザ対策はどうすればいいのか。感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授に聞きます。 ※東京都が30日、確認した新型コロナウイルスの感染者は194人でとなっています。8月に472人となってから、数は徐々に減っていますが、今の状況をどう見ていますか。
シルバーウィークの4連休で、人の動きもありましたので、来週くらいになってくると194人を上回ってくる可能性もあり、さらにキャンペーンも始まると、上昇傾向があるかもしれません。ただ、皆さん、知識も増えているので、極端に増えないことを願っています。 ※厚生労働省は、インフルの予防接種について“より必要とされている人に確実に届くように”と、10月1日から65歳以上の人などを優先に、26日から医療従事者、基礎疾患がある人、妊婦、生後6カ月~小学校2年生を優先に受けてほしいと呼び掛けていますが、この人たち以外の人は、どうしたらいいのでしょうか。
すべての人が予防接種は受けられます。ただ、基礎疾患ある人や妊婦など、受けなければいけない人に、まず打っていただくことが大事です。それ以外の人は、ちょっと引いてもらって、優先される人に打ってほしいと思います。ワクチン有効期間は5カ月くらいなので、あまり早く打ちすぎても効果が薄れるので、急いで打つ必要はないと思います。 ※厚生労働省は、約6300万人分、過去5年で最大となるワクチンの量を供給するとしていますが、足りますか。
供給量は昨シーズンよりも増えています。新型コロナの影響で関心が高まっていて、需要も増えてきています。需要と供給のバランスを考えると、足りなく可能性もあるが、極端に大きな混乱は生じないと思います。 ※昨シーズンは患者さんの数が、例年に比べて少なかったが、今シーズンはどう見ていますか。
今年の1月、2月の減り方がすごかった。感染者が少なかった。今年はマスクなど、感染対策をしているので、恐らく、次の流行は、今年の1月より少なくなるかと思っています。マスクや『3密』を防ぐなど対策は同じなので、感染に有効です。 ※ワクチンはいつごろ受けるのがいいのでしょうか。
打ってから有効性が出てくるのは2週間くらいなので、11月半ば、あるいは後半までに受けるのがいいと思います。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース