名古屋出入国在留管理局の施設で3月に死亡したスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の問題をめぐり、衆院法務委員会の与野党筆頭間協議が15日に開かれ、野党側が求めていた映像を公開することで合意した。死亡前の様子を記録した施設内の監視カメラ映像の一部を24日に理事らに開示する。
野党筆頭理事の階猛氏(立憲民主党)が明らかにした。出入国在留管理庁はこれまで遺族にのみ一部を公開していたが、24日に遺族に追加公開するのに合わせ、与党側が開示に応じた。映像は約6時間半に及び、終了後に内容について政府担当者との質疑応答をするという。
この問題をめぐっては、政府が8月に死亡の経緯に関する最終報告を公表したが、野党側が「報告書は不十分」として真相究明と再発防止のため、映像の開示を要求していた。階氏は記者団に「時間がかかったのは極めて遺憾だが、(再発防止のため)入管法の問題が少しでも前進することを期待して、この場に臨みたい」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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