椎木慎太郎、鈴木優香、板倉大地
「奈良漬けを食べた」「ウイスキーボンボンを食べた」。飲酒運転で検挙された運転手が、警察の調べにこう答えることがある。アルコールを含む食べ物を「言い訳」にできるのだろうか。記者が確かめた。
道路交通法の酒気帯び運転が適用されるアルコールの基準値は、呼気1リットルあたり0・15ミリグラムだ。
10月、佐賀県鹿島市で道交法違反の疑いで逮捕された男は、呼気から1リットルあたり0・48ミリグラムのアルコールが検出されたが、「奈良漬けを食べた」と容疑を否認した。
4月に福岡市で逮捕された女は「ウイスキーボンボンを食べた」と否認し、その後、飲酒を認めた。0・42ミリグラムが検出されたという。
どのくらいの量を食べれば、基準値を超えるのか。10月末、福岡県筑紫野市の筑紫野自動車学校の協力を得て、朝日新聞と九州朝日放送(KBC)の記者が、市販の奈良漬けとウイスキーボンボンを用意した。
「口の中がウイスキー」 息を吹きかけた
自動車教習所のコースは外部…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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