高田純一
島根県邑南(おおなん)町市木のレジャー施設「瑞穂ハイランド」のウォータースライダーで24日午後、同町の小学3年、岩本昊駿(ひろたか)さん(8)が別の児童と接触して意識不明となる事故があり、岩本さんは25日午後5時半ごろ、搬送先の病院で死亡した。県警が事故当時の詳しい状況を調べている。
県警川本署や町などによると、同施設は定休日で、地元公民館が「デイキャンプ体験」を主催し小学1~6年の10人が参加した。町教育委員会や放課後児童クラブの職員ら計8人が付き添った。
ウォータースライダーは山の斜面にシートを敷き、上から水を流すもの。長さ約25メートル、幅約1メートルで、滑り出しの傾斜は約20度で徐々に緩やかになるが、ゴール地点で飛び出す場合もあるという。
午前中のメニューに組み込まれていたウォータースライダー体験の際には、職員や施設スタッフらが見守り、前の児童がコース外に出てから滑るよう徹底していた。
事故は、体験メニュー終了後の午後の自由時間に起きた。岩本さんはウォータースライダーのゴール地点から2、3メートル上のコース内にいて、滑り降りてきた別の児童と接触し、転倒したという。この時見守っていたのは放課後児童クラブの職員1人だけだった。岩本さんは町の公用車の中で休まされていたが、その後、意識不明となり救急搬送された。
石橋良治町長は25日、会見を開き、「事故が起きてしまったことは痛恨の極み。申し訳ない」と謝罪。大橋覚教育長は「危険が伴う遊びなのに、危機管理を徹底していなかった。職員の配置に問題があった」と述べた。(高田純一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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