福岡県行橋市の実行委員会が作品を募集している国際公募彫刻展「ゆくはしビエンナーレ2023」に、ロシアの侵攻を受け戦禍に見舞われているウクライナ第2の都市ハリコフ在住の彫刻家フォロディミール・コチュマルさん(51)から応募作品が届いた。現地の悲惨な状況などもメールで伝えてきたが、今は通じなくなっているという。
彫刻展は17年から隔年で開催されており、今回が4回目。大賞賞金は等身大像の制作費なども含めて1千万円。世界の彫刻家らに呼びかけて作品を募っており、今回のテーマは「公共空間に設置するにふさわしい知識・知性を具現化した歴史上の人物」。昨年12月から今年3月31日まで、頭部と50センチほどのマケット(縮小模型)をDVDなどのディスクに入れた写真や動画で提出してもらう。
実行委事務局によると、コチュマルさんから2月23日に、エントリーシートとディスクを郵便で送ったとのメールが届いた。3月1日になっても届かないため、事務局側が「ロシアの侵攻で心配しています」とメールすると、翌日メールに映像を添付して送ると返信があった。
画質などの点からディスクで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル