ロシアの侵攻で身元不明のまま埋葬された遺体が多くあるウクライナの国家警察の幹部らが、身元確認の研修のために来日し、13日に東日本大震災の遺構である請戸小学校(福島県浪江町)を訪れた。
浪江町請戸地区は15メートルを超える津波に襲われ、死亡・行方不明は地区住民の1割近くに及んだ。請戸小は海岸から約300メートルにあり、震災時は下校した1年生を除く児童82人と教職員14人がおり、避難し無事だった。
この日はウクライナ国家警察の鑑識部門の幹部10人が訪れ、津波ではがれた壁や、壊れた備品などが残る校舎内を見学した。福島県警の担当者が、約6キロ南にある東京電力福島第一原発の事故の影響で、請戸小周辺は震災の約1カ月後まで遺体の捜索ができなかったことや、今も196人が県内で行方不明であることなどを説明した。
■DNA鑑定も学ぶ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル