イランで現地時間1月8日にウクライナ国際航空(AUI/PS)のテヘラン発キエフ行きPS752便(ボーイング737-800型機、登録記号UR-PSR)がミサイルの誤射で撃墜され、乗客乗員176人が全員死亡した事故について、イラン政府は11日、「人為的ミス」で撃墜したことを認めた。
ウクライナ航空によると、PS752便は8日午前6時10分にテヘランのイマーム・ホメイニ国際空港を出発。乗客167人と乗員9人(機長2人、副操縦士1人、客室乗務員6人)が乗っており、離陸から数分後に高度2400メートル(7925フィート)まで上昇して、レーダーから姿を消したという。また、撃墜前に警告もなされなかったとしている。
撃墜された737-800は2016年に製造後、ボーイングからウクライナ航空へ直接引き渡され、最後の定期点検は6日に実施されたばかりだった。
イランのハッサン・ロウハニ大統領は、「軍の内部調査で、残念ながら人為的ミスのために発射されたミサイルが、ウクライナ機の恐ろしい墜落と176人の罪のない人々の死を引き起こしたと結論付けた。この大きな悲劇と許されない過ちを特定し、訴追する」とツイートしている。
ウクライナ航空は11日、誤射による墜落と判明したことに対し、「当初からパイロットの操縦ミスや技術的な問題が墜落原因ではないと確信しており、外部要因であると信じていた」との声明を発表した。また、Facebookでも「私たちの乗務員と飛行機が、この悲劇的な事故の原因にはなり得ないと疑わなかった。この信念をわれわれと分かち合ってくれた人々に感謝する」と、乗務員たちの潔白を信じた人たちに謝意を示した。
Tadayuki YOSHIKAWA
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース