カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
インターネットの通販サイトで人気のウナギのかば焼きを作る会社が、和歌山県有田市にあります。ウナギといえば静岡や鹿児島が有名ですが、和歌山も産地だったの? いえ、そうではありません。産地ではないからこその工夫でおいしいかば焼きを作り、会社は成長してきました。
養殖業者増えた末に
実はあったのだ、和歌山にも養鰻(ようまん)のブームが。人気のかば焼きをつくる川口水産の川口博司専務(46)は、先代たちからそんな話を聞いていた。
1970年代後半、先代社長である父・順弘さんはその波に乗って養殖場を造った。有田市周辺にも数十軒の養鰻業者がいたという。だが、市場は飽和状態になり、ブームもあっという間に過ぎた。先代も数年で養鰻をやめ、何かウナギに関わる事業ができないかと始めたのが、「かば焼き」だった。
博司さんによれば、周辺でかば焼きに転向したのは先代ぐらいという。その先代が取り組んだ仕入れの工夫が今につながっている。
「もし静岡でつくるかば焼き…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル