「オロロン鳥」とも呼ばれる絶滅危惧種の海鳥、ウミガラスが、北海道北部の日本海に浮かぶ国内唯一の繁殖地・天売(てうり)島(羽幌町)に100羽余り飛来したことが確認された。2000年代初頭には13羽にまで激減しただけに、保護関係者らは「まだ通過点だが、一つの目標がかなった」と喜ぶ。
5月31日午前6時43分、天売島の西端、唯一の営巣地がある崖の下の海。島に住む自然写真家、寺沢孝毅さん(62)が、黒い羽と白い胸のウミガラスがたくさん浮かんでいるのを発見した。飛び立ったり、潜水したり、群れとなって数珠つなぎの曲線を描いたり。めまぐるしく動くウミガラスが一瞬、一つの大きなまとまりになった。夢中でシャッターを切った。
写っていたのは99羽。離れ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル