田添聖史
自転車でのヘルメット着用が来年4月までに努力義務になるのを前に、飲食宅配代行サービスの「ウーバーイーツジャパン」(東京)が26日、大阪市北区で配達員に着用を呼びかけるイベントを開いた。40人がヘルメットを試着したり、大阪府警が用意した運転シミュレーターを体験したりした。
イベントでは、配達員が受け取った白地のヘルメットに自由にデザインしたり、シミュレーターで安全確認について学んだりした。パーツの販売会社から自転車の整備について教わるコーナーも設けられた。
参加した配達員の中西新さん(29)は、大型車に追い抜かれるときや、西日が厳しい時間帯に転倒しそうになることがあるという。「ヘルメットは必需品だと改めて思った。配達員でない人にも、当然着けるものという意識が広まってほしい」と話した。
府警によると、府内では今年8月末時点で21人が自転車乗車中の事故で死亡。うち6人は頭部のけがが原因だったという。府警交通総務課の中野宏重・課長補佐は取材に「自分だけでなく、身近な人にもヘルメット着用を呼びかけて、身を守る運転を徹底してほしい」と話した。今年4月に成立した改正道路交通法(1年以内に施行)により、自転車を利用する全世代のヘルメット着用が努力義務になる。(田添聖史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル