TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月4日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、タレントのフィフィさんが、“日本式教育”が広がるエジプトの現状を紹介しました。
◆日本が先進国になった理由は教育にあり!?
エジプトで、日本の学校教育を取り入れた公立小学校が2019年度に5校開校。これまで開校した学校と合わせて40校になるなど、日本式教育が広がりをみせています。エジプトでは重視してこなかった社会性を育む教育が取り入れられ、学級会や掃除、日直などの特別活動を通じ、子どもの協調性や規律、道徳心を育む教育として注目を集めているということです。
フィフィさんによると、エジプトではJICA(国際協力機構)の「エジプト・日本教育パートナーシップ」で以前から日本式教育が取り入れられ、現在では1,800の公立小学校の1年生の授業で特別活動が行われているそう。
その理由についてフィフィさんは、「特にエジプトの人の多くは日本人に対して“正直で勤勉で規律を守る”というイメージがあり、尊敬しているから」と言います。その証左として、アラビア語では正直・勤勉・努力家といった人たちを“タイエブ”と言い、その複数系である“タイエビーン”は日本人を指す言葉となっているとか。
さらには、「日本が先進国になったのは、道徳や教育がしっかりしているからという認識がある。そんな国民性を作った教育を取り入れれば、エジプトの未来を担う人材が作れると思っている」と語ります。
現在は小学校だけですが、今後は保育園から大学まで日本式教育を取り入れる予定だとか。そこでは特別活動としてさまざまなことが行われていますが、なかでもフィフィさんが注目しているのが“掃除”。
エジプトだけでなく世界の多くは掃除を行う習慣がなく、当初は保護者から「なぜ掃除を取り入れるのか」という意見があったそうです。一方、日本は掃除の習慣があり、ワールドカップやオリンピックなどでは試合に負けてもしっかりと掃除をして帰ることが世界中で賞賛されています。フィフィさんは「この行為が賞賛されるほど、世界には掃除をするという文化が本当にない」と指摘し、「掃除の仕方を知らずに育つ子もいる」と世界の実情を明かします。
しかし、エジプトでは日本式教育を導入したことで、「今ではみんな掃除ができるようになった」とフィフィさん。さらには、遅刻や些細なケンカでカッとなる子も減ったそうです。
最後にフィフィさんは「みんなが心を入れ替えて、未来に向かって進んでいく、それが“掃除”に象徴されるというか、“掃除”というのはそういうものだと伝え、いいことは取り入れていきたい」と言い、さらには「そうすることで日本との交流も深まる、世界に広げていきたい」と展望を語っていました。
普段は日本の教育の課題を指摘する立場というレイ法律事務所 代表弁護士の佐藤大和さんは、フィフィさんの話を聞き、「日本式教育は世界の模範になっている部分もたくさんある。そういうところについて、日本人も注目していくべきだと思った」と述べます。
また、キャスターの宮瀬茉祐子は、かつてアメリカ・ニューヨークの地下鉄で落書きを消したことで治安が良くなったことを例にあげ、「自分が掃除をすることで教室とかも綺麗に使おうかなと思うし、いろいろと変わってくると思う」と話していました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース