エホバ元2世「9歳から100回以上性被害」 目上の信者に逆らえず

 自宅のベッド横の窓に、ある男性の人影が見える。コンコンとたたかれた。「今日はすぐ済むかな。また何かされるのかな……」

 エホバの証人の2世信者だった女性(38)は小学4年のころ、男性が自宅に来るたびに「早く時間が過ぎてほしい」と思っていた。男性は当時25歳くらいで同じく信者だった。

 女性は教団の集会所に行くのが嫌で仕方なかった。だが行かなければ、母親からムチを打たれてしまう……。仮病を使えば集会所に行かなくてすむのではないか。そう考え、学校も不登校になった。母親は日中、パートで外に出ていて、1人で家で過ごすことが多くなった。

 男性信者は、女性が1人で家にいると、ひんぱんに訪ねてくるようになった。

キリスト教系新宗教「ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)」の元2世信者らでつくる団体が、教団内での性被害やハラスメントについてアンケートを実施し、結果をとりまとめました。元2世信者の女性が朝日新聞の取材に応じ、信者から受けた性被害について語りました。

 男性は「援助奉仕者(奉仕の…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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