東京都港区の区立住宅で2006年、住人の都立高2年市川大輔さん=当時(16)=がエレベーターに挟まれ、死亡した事故から13年となった3日、区内で遺族らによる集会が開かれた。母正子さん(67)は「事故の教訓を再発防止に生かし、人の命を考える安全な社会づくりを目指したい」と決意を述べた。
正子さんが港区などを相手に損害賠償を求めた訴訟は、17年に和解が成立し、区は6月3日を「港区安全の日」に制定した。正子さんは「さまざまな事故問題を考え、警鐘を鳴らすきっかけになってほしい。息子の命を『安全』に生かすという新たな思いで進んでいきたい」と述べた。
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