良永うめか
受験シーズンを控え、ペンギンの羽根で作ったお守りの配布が名古屋港水族館(名古屋市港区)で始まった。その名も「幸せの黄色い落ちない羽根」。毎年恒例の人気品だ。
お守りに入っているのは約2センチの羽根。細やかな白い毛並みで、先端が黄色にきらめく。館内で暮らすエンペラーペンギン5羽の側頭部に生えていたものだ。
12月ごろ、見た目が「もふもふ」してくるエンペラーペンギン。年1回の換羽(かんう)の時期を迎え、飼育係が「落ちる」前の羽根を回収した。一つずつラミネート加工し、折り紙で丁寧に包んだ。名称は映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」をヒントにした。
「落ちなかった羽根」は、受験生らに人気だという。エンペラーペンギンは別名「コウテイペンギン」とも呼ばれることから、頑張りを「肯定」するという思いも込められている。
同館広報担当の佐藤裕也さんは「受験生だけでなく、頑張っている全ての人に」とも話す。年始から配布を始めると、新たな学びを始めた人にも好評に。「仕事の資格を取らなきゃいけないのでちょうどいいかも」と、来館した男性(42)は話した。
お守りは500円。コロナ禍で入場者が減ったことから同館が始めたカプセル玩具の企画「ガチャde寄付」の一環。これまでに約1800万円の寄付が集まっている。
配布は2月12日まで。(良永うめか)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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