公安調査庁は26日、団体規制法に基づき、来年1月末で3年の期限を迎えるオウム真理教への観察処分の更新を公安審査委員会に請求した。対象は「アレフ」など後継3団体。更新請求は平成29年11月以来7回目で、30年7月に元教祖の麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=ら13人に対する死刑執行後は初めて。 公安庁は、3団体とも「麻原元死刑囚への絶対的帰依や活動状況に特段の変化は認められない」と指摘し、観察処分で活動状況を継続的に明らかにする必要があるとした。公安審は今後、教団側の意見陳述などを経て、更新の可否を決定する。更新されれば公安庁は引き続き団体施設の立ち入り検査などができる。 公安庁によると、アレフから19年に分派した上祐史浩氏(57)が「ひかりの輪」を設立。27年にも一部信者がアレフを離れ、新団体で活動を始めた。全体の信者は国内に約1650人、ロシアに約130人。国内では15都道府県に計31施設ある。 ひかりの輪が観察処分の取り消しを求めた訴訟では、1審東京地裁が29年9月に請求を認めたが、東京高裁は昨年2月に逆転敗訴を言い渡し、最高裁で確定した。他の2団体の同様訴訟ではいずれも、処分取り消しは認められていない。 また、麻原元死刑囚の遺骨や遺髪の引き渡しをめぐっては、家族間で争いになっている。東京家裁は今年9月、次女に引き渡す決定をしたが、四女側は東京高裁に即時抗告したことから、今も法務当局が保管している。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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